
小林 雅和
入社して21年。内務、客室係、予約と幅広い業務を経験し、現在は会計を担当しながら客室主任として日々学びを重ねています。無類の動物好きで、休日は愛犬とゆったり過ごすのが最高のリフレッシュ時間です。

加々見 駿也
都留文科大学 英文学科卒業。客室係として夕食・朝食の接客を担当。英語の知識を活かし、外国人対応や英語が苦手なスタッフのサポートも。“おもてなしを楽しむ”姿勢が社内外で好評。最近は中国語も勉強中。休日は読書やゲーム、ジム通いをしつつ、スタバとコストコ探求に情熱を注ぐ。自転車部では、走りながら季節や風景を楽しむ“お散歩ライド”派として活動に彩りを加えている。

グエン・ノック・ハ
2018年に留学生としてベトナムから来日しました。日本の「おもてなしの心」に感動し、自分もその一員として人を喜ばせたいと思い、ホテル・旅館の道へ進みました。現在は「うぶや」で客室係として、お客様の大切な人生のお祝いをお手伝いしています。山梨の美しい自然や日本の伝統文化を、国内外のお客様に伝えられることが、私のやりがいです。

高橋 伸明
入社以来、フロント、ラウンジ、経理、客室係など幅広い業務を経験してきたうぶやの“縁の下の力持ち”。現在はフロント主任としてチームを支えつつ、社内のさまざまなプロジェクトに関わるマルチプレイヤー。穏やかな語り口と柔軟な調整力で、部署を超えた橋渡し役を務める。仕事のモットーは「穴が開いてても器は大きく!」
運動会からクイズ大会へ――社内レクリエーションの大変革

従来のレクリエーションから大幅な企画変更がなされた経緯を教えてください。
小林さん:今までレクリエーションは、ずっと運動会とか球技大会とか、運動系の体を使うものばかりでした。最近ちょっと参加率が低迷してきたというのもあって、じゃあちょっとターゲット層を変えてみようということになったんです。あまり体を動かすのが好きじゃない人でも参加できるようなもの。クイズ大会は、加々見くんが発案してくれました。ほかにも桃狩り、美術館での芸術鑑賞、工場見学が候補に挙がったのですが、レクリエーションの目的がチームワークと部署間のコミュニケーションを活性化することでしたので、桃狩りでは少し趣旨と異なるかなと。
加々見さん:レクリエーションが運動系のものから離れるなら、いっそのこと食事だって変更したほうがより新鮮さを感じられるだろうと思って、焼肉やバーベキューにしてみてはどうかという話になりました。毎回フレンチでマンネリ化もしていましたし。バーベキューだと、場所さえ押さえておけば食材など自分の好みにある程度操作できるというメリットもありました。

ハさん:初めてのクイズ大会で、「面白そう」「参加してみたい」という声もあった一方で、特に若者からは「運動したい気持ちがあるので、今回はちょっと(不参加)」という意見もありました。
加々見さん:そういった社員に向けては豪華な景品を用意することで参加してもらおうと試みましたね。物で釣った(笑)。二次会の金額設定を高めにしてさらにバーベキューの予算がこれまでのフレンチよりも安く済んだので、そこで削った分も景品に当てることができました。
6人目のメンバー、ジェミニ(AI)の活躍
今回のクイズ大会の構成や内容、問題作りはどのように決めたのですか?
小林さん:高橋さんがいきなりジェミニ(AI)に聞いて、用意してきてくれました。それを元にみんなで決めていったんです。社内問題を作ってみてはどうかと提案してきたのもジェミニでした。問題の内容自体は自分たちで考えないといけなかったんですけど。ジェミニも間違った答えを出すことがあったので、そこはちゃんと精査して直す必要がありました。

高橋さん:誰か一人が全部答えるのではなく、みんな満遍なく答えたほうがいいという目標もあり、そうなるようにクイズのジャンルや形式を仕掛けていました。年代の幅を考慮し、AIに「若い人から年配まで答えられる問題にして」とか「2000年代の話題を入れて」とか提案しましたね。

たくさんの「予想外」が生まれた――当日のこと
クイズ大会は24名、二次会のバーベキューは38名が参加されたのですね。当日の様子で印象に残っていることはありますか?
加々見さん:クイズ大会ではみんなピンポンを押しまくって、とにかく想像以上に楽しそうにしていました。新卒のメンバーもバンバン答えて活躍していましたよ。普段の運動会ではあまり活躍しないような人、そもそも運動会だったら参加しないような人たちが、積極的に参加して答えていたのがよかったですね。

小林さん:バーベキューでは、会長が新卒の子たちのテーブルに入って、かなり長い間話していました。普段じゃなかなか見られない交流で印象的でしたね。ハプニングといえば、バーベキューの調味料一式が入った箱を私が会社に置いてきてしまったんです。言い訳をすると、オフィスおかん(置き型社食)の段ボールに入っていたので見落としてしまって……。

ハさん:私は今回のレクリエーション以降、社長と話す機会が増えました。社長がとてもフレンドリーだったんです。びっくりしました。バーベキューでは今度富士山に登る話をしましたね。
前例がない企画、でも大変じゃなかった
小林さん:幹事の間では特に役割を決めたりはしませんでした。自然と決まった感じです。加々見くん、ハさんは元気なのでムードメーカーになるし、若林さんは決まったことを黙々とこなしてくれる。

ハさん:私は日本語で伝えるのが難しい場面があったのですが、加々見さんがいつも分かりやすいように言いかえてくれたんです。私だけでなく、ゲームのルールが分からない外国人の参加者に対しても具体的に一つずつ説明してくれたので本当に助かりました。
高橋さん:“参加率を良くしたい“という目標設定は結果的に失敗でしたね。そもそも今まで運動会に参加していた「体を動かすのが好きな人」だけを対象にした参加率と比較しようとしていたのですが、今回は文化系の人を対象にしているから当然参加率が変わる。そこを考慮した設定をしていなかったのは大いなる反省です。

加々見さん:ただ準備自体は何も大変じゃなかったです。思いのほか全部スムーズに進みました。準備物が少なかったのもありますが、新しいことを取り入れつつこれまでのレクリエーションの流れを汲んで進行していたので。前例がない企画だったから失敗してもいいという精神的楽さもありました。
クイズ大会から繋がっていく、これからのこと
幹事を経験して、普段の業務にも活かせそうだと感じたことがあれば教えてください。また今後幹事をつとめる方にメッセージをお願いします。
高橋さん: 普段の業務であればお客様、今回のレクリエーションであれば参加者に当たるのですが、対象の人、ターゲットにしている人のことをよく考える、よく観察することですね。相手が困っていること、本当に求めているものを掴むと表面的ではなく、本質的な提案、対応が出来る。今回であれば、海外の子たちがジェスチャーゲームそのものを知らないということを事前に知っていれば何かしらの対策ができたでしょうし。リサーチが大事ですね。
加々見さん:同じくクイズ大会をするのであれば、司会進行は大事!だと伝えたいです。問題や段取りももちろん大事ですが、進行する人が盛り上げてくれないと、全体にまとまりがつかなくなってしまうので。
