働くきっかけや成長できたこと、職場の雰囲気、
採用情報など様々に綴ります。

うぶやの人びと

ペダルを踏むたび、仲間との距離が近づいていく──うぶや自転車部の景色と風

2019年入社|フロント

加藤 翔

日本大学 商学部 経営学科卒業。フロント係としてチェックイン・アウト業務のほか、送迎や駐車場誘導なども担当。趣味はサイクリング、筋トレ、最近は釣りも始めた。インド周辺の料理を作ったり食べたりするのが好き。休日は、自転車でのロングライドやルート開拓を楽しみ、最近は大会出場も視野に入れて練習を重ねている。自転車部のリーダー的存在として、活動を牽引している。

2017年入社|客室

加々見 駿也

都留文科大学 英文学科卒業。客室係として夕食・朝食の接客を担当。英語の知識を活かし、外国人対応や英語が苦手なスタッフのサポートも。“おもてなしを楽しむ”姿勢が社内外で好評。最近は中国語も勉強中。休日は読書やゲーム、ジム通いをしつつ、スタバとコストコ探求に情熱を注ぐ。自転車部では、走りながら季節や風景を楽しむ“お散歩ライド”派として活動に彩りを加えている。


会社から補助が出る「部活動プロジェクト」って?

どうして自転車部が始まったのですか?

加藤さん:前々から、サイクリングが趣味のスタッフが何人かいて「せっかくなら集まって一緒に走ってみよう」という話はありました。そんなとき、会社で「部署横断の部活動を支援する制度(部活動プロジェクト)」ができたので、「補助金も出るし、これは本格的にやるしかない!」と、部活動を始めるきっかけになりました。部活動プロジェクトの目的は、部署を越えたコミュニケーションの活性化。活動時に3つの部署のメンバーが集まると、会社から1人1500円の補助金が出るんです。それがお昼ご飯代にちょうどよいので、サイクリング後にみんなでランチするのが恒例になっています。走ったあとのご飯は、すごく美味しいですね。

加々見さん:この仕組みだと、調理場、フロント、客室と部署の垣根を越えてメンバー同士が自然とつながれるのがいいんです。部活動プロジェクトとして制度の後押しがあるので、趣味以上に意味がある活動になりました。

加藤さん:部署も違えば、年齢も性格もバラバラ。でも、一緒に走ると、なぜか自然に会話が生まれるんです。「今の坂、やばかったね」とか(笑)。それだけで関係がぐっと近づく感じがします。

“坂の向こう側”を、みんなで見にいく

どんな活動をしていますか?

加藤さん:活動は月1回くらいのペースでやっていて、僕がルートを作っています。山中湖や河口湖を回る景色の良いルートを考えたり、季節によってコースを変えたりして。初心者の人でも無理なく楽しめるようなコースを選んでいます。

加々見さん:走ってるときは、すごく風が気持ちいいですね。車で通るのとは違って、空気の匂いとか、季節の音とか、五感で風景を感じられるんです。坂道を走り続けるのは大変ですけど、声を掛け合いながら走り切ると達成感がありますよ。

加藤さん:あとはやっぱり、終わったあとの“ご褒美ごはん”が楽しみ(笑)。補助を使って、ちょっといいランチをみんなで食べに行ったりして。その日一緒に走った仲間と、その場で感想を言い合う時間が好きですね。それが次に走るモチベーションにもなっています。

誰かと走ることで、より深く自分を知る

チームで走ることに意味を感じた瞬間は?

加々見さん:登り坂で、誰かが「あとちょっと!」って声をかけてくれるだけで、すごく元気が出るんですよね。ひとりで走ってたら絶対にあきらめそうな場面でも、仲間がいると「もうちょっと頑張ろうかな」って思えるのが、自転車部の醍醐味かもしれませんね。

加藤さん:部長として周囲を見ながら走ることで、体力的にきつそうな人がいたら自然とペースを合わせたり、後ろについたりできる自分を、発見できました。そういう“気にかける感覚”って、普段の接客にもつながっている気がします。周りを気にする自分の性格は以前から知っていましたが、それを強味にすることを意識するようになりましたね。

加々見さん:普段の仕事では部署が違って関わらない人とも、部活だと気軽に話せるのがうれしいです。部活動中のちょっとした会話があることで、その後の業務でも声をかけやすくなります。それに私は自転車部での活動を通じて、自分が“誰かを励ますのが好き”っていう一面にも気づけました。坂道で遅れそうな人がいたときに「あとちょっと!」と声をかけてコミュニケーションを取ることが楽しくて。「こういうサポート役が向いてるのかも」と、新しい自分に出会えた感覚がありました。

お客様にも話したくなる「地元の魅力」

自転車を通じて、新しく見えたものはありますか。

加々見さん:普段は車で通り過ぎてしまうような場所でも、自転車だと立ち止まってじっくり見たり、肌で感じたりできるんです。たとえば、桜の咲いている道とか、湧き水のある小道とか。そういうところを実際に走ってみると「ここ、お客様にも教えてあげたいな」って思うようになりました。

加藤さん:自転車でいろんな道を走ると、「この景色いいな」とか「このあたり静かで気持ちいいな」という感じが、体感として残るんです。そういう場所を知っておくと、お客様に「自分も行ってみたい」って言ってもらえるような案内ができるのではないかと思ってます。

加々見さん:最近では「どこかおすすめの場所ありますか?」って聞かれたときに、自転車で走った話を交えて案内できるようになってきました。あそこまで何分くらいで行けるとか、このルートは歩くと気持ちいいですよとか、そういう会話が自然に出てくるんです。お客様との距離も縮まる気がして、うれしいですね。

加藤さん:地元の魅力を自分の言葉で語れるって、観光業にとってすごく大事なことだと思います。パンフレットには載ってない、自分たちの足で見つけた“景色”を伝えることができるのは、自転車部ならではの強みかもしれません。

またひとつ、“楽しいから続けたい”が生まれた

今後、どんな部にしていきたいですか?

加藤さん:部活でできたつながりが波及して、職場全体の空気をやわらかくしてくれていると思います。それに、僕にとって自転車は自分の相棒みたいな存在。その相棒と走る時間が、仕事とはまた違う自分を思い出させてくれるんです。だから、これからもずっと続けたいし、できればもっと仲間を増やしていきたいです。

加々見さん:部活って、“楽しいからやる”ものだと思うんですよね。最初は誘われてなんとなく始めたけど、気がつけば次の練習が楽しみになっている。運動が苦手な人でも大丈夫だし、坂道ばかりではなくて、街をゆっくり流すようなサイクリングもしています。だから、うぶやに入ってくる新しい仲間にも「まずはゆるく一緒に走ってみませんか?」と声をかけたいです。きっと、走っているうちに楽しくなって、気づいたらまた次も走りたくなっているはずだから。

加藤さん:ちなみに僕個人としては、いつか自転車の大会にも出てみたいと思っています。競技志向ってほどではないけれど、自分の限界を試してみたくなる瞬間があるんですよね。ちゃんとトレーニングして、少しずつ距離を伸ばしていくのが今の目標です。誰でも楽しめるゆるやかな走りを基本にしていますが、目標を持って走るのが好きで一緒に大会に出てくれる仲間も、募集しています!

加々見さん:私は逆に、街なかに分け入る“お散歩ライド”が好き(笑)。ちょっと寄り道しながら、いい景色があったら止まって、ゆっくり進む。素敵なカフェやパン屋さんを見つける。そういう気ままなサイクリングの魅力も伝えたいです。だからこそ、「体力に自信がない」って人も、気軽に入ってきてくれたら嬉しいですね。目標を持ってやるもよし、ゆるく楽しむもよし、どちらにも対応できるので、気になった方はぜひ一緒に走りましょう!

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